出典:https://www.nhk.or.jp
2018年10月29日放送のグレーテルのかまどは、宮沢賢治の雑穀だんごを紹介します。健康パワーに注目が集まる雑穀。大地の恵み満載のだんごにヘンゼル役の瀬戸康史さんが挑戦します。レシピも紹介します。
↓↓先週のグレーテルのかまどはコチラ↓↓
グレーテルのかまど「宮沢賢治の雑穀だんご」
放送日：2018年10月29日(月)
放送時間：夜10:00～10:25 NHKEテレ
再放送：2018年11月5日(月) 午前10:25～10:50
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出演者
ナビゲーター 15代ヘンゼル役 瀬戸康史
光る石をたどれば行き着く不思議な家に、あのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルの末裔が暮らしています。彼らが振る舞うおいしいお菓子の物語をご賞味あれ。
出典：watanabepro.co.jp
かまどの声&ナレーション キムラ緑子
出典:http://www.siscompany.com
宮沢賢治博物館 学芸員 牛崎敏哉
出典:http://tohoku-genki.com
雑穀農家 高村英世
https://www.yamaken.org
番組エンディングテーマ
幸せのかけら Little Glee Monster
出典:http://www.littlegleemonster.com
収録アルバム
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デジタルミュージック
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番組内容
ミネラルや食物繊維を豊富に含み、健康パワーに注目が集まる雑穀。いま岩手では、伝統的なお菓子から新たなスタイルのものまで雑穀スイーツが花盛り！故郷・岩手をイーハトーブと呼び、風土を色濃く感じさせる数々の作品を生み出した宮沢賢治。その物語のなかでも、人と自然とがつながる不思議な場面で雑穀のだんごが登場します。今回ヘンゼルは3種類の雑穀を使って、奥深い味わいを楽しめるだんご作りに挑戦します。
引用元：tv.yahoo.co.jp/
【#瀬戸康史×雑穀だんご】
「大地のパワーたっぷりのおだんご、作ったよ」#グレーテルのかまど は今夜10時！
宮沢賢治の物語に登場する3種類のお団子を作ります。「グレーテルのかまど」 #Eテレ #アンコール
10月29日(月)午後10時https://t.co/BCBBTsC1Id pic.twitter.com/K49G706qiH— NHK Eテレ編集部 (@nhk_Etele) 2018年10月29日
広大な銀河を舞台に繰り広げられる不思議な旅の物語「銀河鉄道の夜」
出典:http://enterstage.jp
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作者は数々の幻想的な作品を生んだ宮沢賢治(1896-1933)。
出典:https://ja.wikipedia.org
賢治の作品にはきびやあわなど雑穀の入った団子が度々登場します。
故郷岩手の厳しく美しい自然と向き合い続けた賢治。
素朴な雑穀団子の味わいの向こうに広がる賢治の思いを紐解きます。
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本日の「姉ちゃんのリクエスト」
ヘンゼルは窓を開けて深呼吸をしています。
「何しているの?」
これを見て!
大地のパワーをちょうだい…byグレ
出典:https://www.tsujicho.com
グレーテルはちょっと何か疲れているのでしょうか???
ということで、今宵紐解くのは???
宮沢賢治の雑穀団子
出典:http://www.nhk.or.jp
宮沢賢治の物語と雑穀だんこ
明治半ば、現在の岩手県花巻市に生まれた、宮沢賢治。
ふるさとをイーハトーブ:理想郷と呼び、その自然や風土をモチーフにした物語を数々生み出しました。
東北に伝わる郷土芸能「鹿踊り(ししおどり)」。
出典:http://kitakami-kanko.jp
鹿のように飛び跳ねておどるこの踊りには、さまざまな由来が言い伝えられています。
賢治がこの踊りの始まりを空想し、生まれた物語が「鹿踊りのはじまり」
出典:https://page.auctions.yahoo.co.jp
この物語に登場し、重要なアイテムとなっているのが雑穀のだんごです。
ある日、湯治に出かけた農民の嘉十。
道すがら一休みした場所に、団子を置いて立ち去ります。
戻ってみると6匹の鹿が、その周りで飛んだり跳ねたり。
やがて嘉十は鹿たちの言葉が分かるようになっていきます。
自然と人間が心を通わす不思議な物語。
だんごはそのきっかけを生む食べ物として登場するのです。
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ほかにも子どもたちときつねの交流を描いた「雪わたり」では
キツネがこしらえたきびだんごで子どもたちをもてなします。
出典:https://lohaco.jp
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宮沢賢治博物館の学芸員である牛崎さんは語ります。
「雑穀というものは実に身近な、農家の人達が食べているものですが、
基本的には宮沢賢治はその食べ物とても愛着を持って、
本当に美味しいという思いが溢れている。
山に住むものにとって、だんごというものは共通解。
人間も動物も知っている食べ物。
宝物のような美味しさを感じている、ということを童話にも表現しています。」
自然と人間の間の垣根がなくなる不思議な世界感が広がる賢治の作品。
雑穀だんごは動物と人間をつないでくれる特別な食べ物として、その物語を彩るのです。
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高村さんの雑穀
岩手県北部の二戸市(にのへし)。
そこで雑穀を作り続けている高村英世さん。
高村さんは、およそ1.5ヘクタールの畑で雑穀の有機栽培を行っています。
出典:https://www.yamaken.org
高村さん曰く、
「もちきびは、古米に混ぜて炊くと新米の味に変わる非常に美味しい雑穀」だそうです。
南米原産の雑穀、赤いアマランサスは卵焼きに入れたりしても美味しいそうです。
出典:https://www.yamaken.org
かつては野菜などを作っていた高村さん。
25年ほど前、体を壊してしまいました。
これをきっかけに作るものを見直し、雑穀を育て始めます。
その中で、雑穀を育むこの場所の魅力にも気がついたと言います。
高村さんは語ります。
「私、有機の雑穀を勉強して、中山間部ほど素敵な田舎はないと思います。お米はとれなくても、高度が高くて気温は低いが、ひえは適している。すごいですよね。」
高村さんから届いた雑穀。右から、たかきび、あわ、アマランサス、ひえ。
出典:https://www.tsujicho.com
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宮沢賢治の足跡
賢治は25歳の時、ふるさとである花巻の農学校の教員となりました。
しかし4年4ヶ月で退職。
学校の中で教えるだけではなく、自分の手や体を使って農業を行い、地元の役に立ちたいという思いがあったのです。
石鳥谷肥料相談所で、県内各地で肥料の相談に乗っていた賢治。
当時の石鳥谷肥料相談所
出典:http://www.artwing.biz
今は集会所となっているその場所に、賢治が力を尽くした記録が残されていました。
そこには、宮沢賢治聞き取り表という賢治直筆の質問リストが壁にパネルになって掲示してあります。
「場所はどこですか?」
「水は冷たくありませんか?」
他にも苗代の日当たりや風の通りなどの畑の状態を細かく聞き取り、それに合わせて肥料の配合を考え、アドバイスをしている様子が書いてあります。
賢治は無報酬で約2000枚の肥料設計書を作ったと言われています。
農家の悩みに寄り添いながら、作物を作る素晴らしさを忘れないで欲しいと願っていたという賢治。
物語でおいしそうに描かれる雑穀だんごには、そんな思いが現れていると言います。
「雑穀を食べ慣れている農家の人たちにとってみれば、
「そんなにおいしいんだべか」という新たな価値観と驚きの瞬間でもあります。
それを賢治は大好きな雑穀ダンゴで訴えたかったと思います。」
実りに感謝し、人々がいきいきと暮らす世界。
雑穀だんごにはそんな賢治の願いが込められていたのかもしれません。
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宮沢賢治の雑穀団子のレシピ
味わいのキメテ
自然の味わいを極めろ!
雑穀の個性を楽しむだんごを目指します。
雑穀は味わい深いですが、独特の香りやエグみも強ので、工夫しながら作ります。
雑穀団子の材料
出典:https://www.tsujicho.com
小豆汁
- 小豆 200g (乾燥した小豆200g。ゆで小豆で約500gになります。)
- 三温糖 170g
- 黒砂糖 30g
- 水 400ml
だんご生地
今回用意したのは、たかきび粉、もちあわ粉、いなきび粉です。
出典:https://www.tsujicho.com
この雑穀の粉だけでもだんごにできますが、今回は食べやすさと作りやすさを考えてもち粉と砂糖を少し加えて作ります。もち粉を加えることで、だんごが固くなりにくくなります。
- たかきび粉 60g
- もち粉 40g
- 上白糖 20g (ざるでこしておく)
- 熱湯 70ml (粉の乾燥度合いによって調整する)
- くるみ 20g
- もちあわ粉 60g
- もち粉 40g
- 上白糖 20g (ざるでこしておく)
- 熱湯 60ml (粉の乾燥度合いによって調整する)
- いなきび粉 60g
- もち粉 40g
- 上白糖 20g (ざるでこしておく)
- 熱湯 60ml (粉の乾燥度合いによって調整する)
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雑穀だんごの作り方
出典:https://www.tsujicho.com
だんご生地
かまどのオキテ①あっつあつで粘りを引き出せ!
- いなきび粉、もち粉、上白糖を混ぜ合わせる。
- お湯を回し入れる。
- ゴムベラでさっくり混ぜて、こねる。 ※雑穀の粉は水で混ぜても粘りが出ない。熱湯でやらないとデンプンが糊状にならないため。
出典:http://www.nhk.or.jp
- ある程度混ぜたら手でこねる。 ※耳たぶくらいの固さになるまでこねる。
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- まとめてラップをする。
- もちあわ粉、たかきび粉も同じようにこねてまとめる。
出典:http://www.nhk.or.jp
- たかきび粉には刻んだクルミを加えて練り込む。 ※食感のアクセントに。
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- クルミが全体に行き渡れば生地は完成。
小豆汁
かまどのオキテ②風味には風味で!
小豆汁を作る時に使うのは三温糖と黒糖。雑穀は風味が強いので、風味の強い黒糖や三温糖を入れて味に深みを出す。
- 鍋に、ゆで小豆、黒糖、三温糖、水を入れて火にかける。
- ひと煮立ちさせれば完成。
だんごにまとめる
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- 各生地を棒状に伸ばす。
- ヘラで16等分にする。
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- 一つずつ丸めて、親指でギュッと押して中央をくぼませる。 ※真ん中をへこませることで火の通りが良くなって茹で上がりが均一になる。
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- 鍋にたっぷりのお湯を沸かす。
- だんごを入れて2,3分茹でる。
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- 浮いてきたらさらに2分ほど茹でる。
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- 茹で上がったら、すぐに氷水に落とし、粗熱を取る。 ※急冷することで食感が良くなる。
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- 粗熱が取れたら、ザルに上げて水気を切る。
- 小豆汁に投入する。
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- ひと煮立ちさせて、だんごに味をなじませる。
- 器に盛り付けて完成。
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たかきび、いなきび、もちあわの3種類の雑穀だんご。
- 三温糖と黒糖でコクを加えた小豆汁との相性も抜群。
- 自然が育んだ奥深い味わいを心ゆくまでお楽しみあれ。
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ヘンゼル(瀬戸康史さん)ラストコメント
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「今日のグレーテルのかまど、いかがでしたか?
個性あふれる雑穀に、大地や自然の力強さを感じました。
賢治は早くからそのパワーに気づき、僕たちに伝えようとしてくれていたのかもしれません。
それではまだこのキッチンでお目にかかりましょう。
ではちょっと失礼して。」
まとめ
- 瀬戸康史さんの声がひっくり返るくらいもっちもちで、小豆汁との相性も抜群に良いそうです。
- それぞれの雑穀の味の違いも感じられて、とても美味しそうでした。
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- 次回はフランスの国民的スイーツ、マドレーヌ!
- 文学史上に名を残す偉大なスイーツです。一体どうして?
- ヘンゼルはさつまいも入りのマドレーヌに挑戦!
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