2018年10月8日放送のグレーテルのかまどは、アメリカ開拓時代を描いた「大草原の小さな家」に登場するアップルパイです。アップルパイを通して、名作を生んだ母と娘の物語をひもときます。今日もヘンゼル役の瀬戸康史さんがアップルパイを焼き上げます。レシピも紹介します!
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グレーテルのかまど「大草原のローラのアップルパイ」
放送日:2018年10月8日(月)
放送時間:夜10:00~10:25 NHKEテレ
再放送:2018年10月15日(月) 午前10:25~10:50
出演者
ナビゲーター 15代ヘンゼル役 瀬戸康史
光る石をたどれば行き着く不思議な家に、あのお菓子の家のヘンゼルとグレーテルの末裔が暮らしています。彼らが振る舞うおいしいお菓子の物語をご賞味あれ。
かまどの声&ナレーション
番組エンディングテーマ
幸せのかけら Little Glee Monster
収録アルバム
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デジタルミュージック
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番組内容
1970年代にドラマ化され、日本でも人気となった『大草原の小さな家』。雄大なアメリカの自然に暮らす開拓者の家族を描きました。リンゴとアップルパイは、当時の人々を支えた大切な食べ物。作者であり主人公のローラも、夫と新たな土地を開拓し、リンゴの苗を植えました。後年、娘ローズの助けを借りてつづった自伝的な物語に登場するアップルパイを通して、名作を生んだ母と娘の物語をひもときます。
引用元:tv.yahoo.co.jp/
【#瀬戸康史×アップルパイ】
「アップルパイ、作ったよ」#グレーテルのかまど は今夜10時!
サクサクで甘いりんごのパイを焼き上げます。「完成だよね!」
「グレーテルのかまど」 #Eテレ
10月8日(月)午後10時https://t.co/4XPvJppbtP pic.twitter.com/nuOD88X8rd— NHK Eテレ編集部 (@nhk_Etele) 2018年10月8日
真っ赤でツヤツヤ。中はみずみずしいフレッシュな果肉。
この甘酸っぱいリンゴをたっぷり使った定番スイーツと言えばアップルパイ!
それが随所に登場する名作が、
アメリカの開拓時代を描いた「大草原の小さな家」
たくましいお父さんと優しいお母さん。
可愛くておちゃめな子どもたちの姿にみんなが虜になりました。
アップルパイは当時のアメリカのごちそう。
物語の作者、ローラ・インガルス・ワイルダーと娘にも思い出深いスイーツだったアップルパイ。
今宵は名作誕生の陰に秘められた母と娘の物語をお届けします。
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本日の「姉ちゃんのリクエスト」
リンゴでお弁当を開拓せよ!
うさぎリンゴってこと? ちょっと分かんないな~ byゼル
大草原のローラについて
出版から80年を経て今も愛され続ける「大草原の小さな家」シリーズ。
アメリカ開拓時代を舞台に、過酷な自然と向き合う家族の姿を描いた物語です。
1970年台にはドラマ化され、日本でも大人気となりました。
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度々登場するのがアップルパイ。
主人公ローラの母の得意料理。日常のごちそうとして描かれています。
登場する場面も様々。
例えば、朝の食事の風景。
ドーナツやジャム、パンケーキなどのたくさんのごちそうが並ぶ中にアップルパイも。
「~ポロッと剥がれる皮の、とろっとした煮汁のたっぷりはいったアップルパイ~」
「大きく三角に切ったのをふたつも食べてしまった。」~「農場の少年」より~
また学校でお弁当を広げるシーンでは
「とろっととけそうなリンゴの薄切りに、香料のきいた茶色の煮汁がたっぷりはいった、二つ折りのふっくらふくれたアップルパイが入っていた。」 ~「農場の少年」より~
パイだけではありません。
リンゴは開拓時代の人々にとって生活必需品。
保存食としての干しリンゴやジャムはもちろん、残った芯をつかってビネガーを作ったり、クローブなどのスパイスを刺して芳香剤代わりに使ったり、リンゴは暮らしに欠かせない万能選手でした。
そんなリンゴを使ったアップルパイ。
開拓時代そのもののごちそうだったのですね。
ローラについて
大草原の小さな家の原作は、ローラ・インガルス・ワイルダーの自伝的小説。
物語はローラが大草原で暮らす幼い頃から、成長し結婚したローラが子供を産み、育てるまで続きます。
ローラが幼い頃から食べていたアップルパイ。
自分が母親となってからも、大切な家族の味でした。
18歳で結婚したローラ。翌年、娘のローズが生まれます。
幼い娘を抱え、貧しかったローラと夫アルマンゾは、生活を楽にしようと移住を決意。
目指したのは、アメリカ中西部ミズーリ州マンスフィールド。
そこは赤いリンゴがなる土地として名高い場所でした。
ローラ夫妻は何百本ものリンゴの苗木を手に入れ、岩だらけの土地を開墾して果樹園を作ります。そこで実ったリンゴが家族の生活の礎となりました。
当時のエピソードが娘ローズの日記に書かれています。
「私は小さなブリキのお弁当箱に、リンゴとベーコンの脂を塗った茶色いパンを入れていった。貧しかったので、バターがなかったのだ。~しょっちゅうではないが、小さな丸いパイが入っていることがあった。そういうとき、母は必ず私にびっくりがはいっているわよ、というのだった。午前中ずっと、どんなおいしいものかしらとわくわくして待つために、私は自分の面目にかけても、お弁当を厭けないつもりだった。」~「大草原のおくりもの-ローラとロ-ズのメッセージ-」より~
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パイオニア・ガール
やがて子供が成長して手を離れると、ローラは小さい頃からの経験をノートに記します。後に「大草原の小さな家」として花開く、「パイオニア・ガール」と呼ばれる覚書です。今年日本でも出版され、話題を呼んでいます。
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飾りのない文章で、幼い頃の記憶を綴った「パイオニア・ガール」。しかし、読み物としてはいまだ不十分だったと翻訳者の谷口由美子さんは言います。
「ローラが書いた「パイオニア・ガール」というのは自分史であり本当のお話で、あまり脚色をしていないし、思い出が鮮やかに出てきて、やさしい素朴な文章です。ローラは、「言葉の音楽が自分には分かる。けれど、それをどんなふうに具体的に言葉にしていいかがとても難しい」と言います。」
そこでローラを助けたのが、当時作家として活躍していた娘のローズでした。
谷口さん曰く「ローズは作家で書く技術が完璧にある人。脚色をしましたし、ある程度時系列を変えたりもしました。お母さん(ローラ)はローズのことをすごく頼りにしていました。とってもありがたいと思っていて、お互いの長所もあり短所もありで、良い意味で本当にコラボレーションしていました。」
ローズの力添えで物語となったローラの覚書。1932年、「大きな森の小さな家」として出版されました。
大きな森の小さな家 ―インガルス一家の物語〈1〉 (福音館文庫 物語) 新品価格 |
今も多くの人々の心を捉え、読み継がれているのです。
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ローズについて
物語の完成を支えたローラの娘、ローズ・ワイルダー・レイン。
ローズは、若い頃から聡明な娘でした。
記者として男さながら現場に踏み込み、キャリアウーマンとして活躍しました。
世界中を飛び回り、離婚も経験。
家庭を守る母ローラとは対照的な生き方でした。
谷口さんは語ります。
「とにかく色んな経験をローズはたくさんして、「新しい女」を十分やっていました。
面白いことに、ローラはローズがそういう生活をすることをとても応援していました。
つまり、ローラは娘のローズのかなり飛んだ生き方を認めていました。」
お互いの良さを認めあった親子。
時に意見をぶつけ合いながら、二人して物語の完成を目指しました。
そして11年書き続けた「小さな家」シリーズ。
完結した時、ローラは76歳。
その後は夫と穏やかな晩年を過ごしました。
一方、娘のローズは雑誌記者として79歳でベトナム戦争に赴くなど、生涯キャリアウーマンの道を貫きます。
「ローズは自由人。自由は与えられるものじゃない。自分が勝ち取らなければならない。ローラとローズ。その父のもっとずっと前から開拓者魂は貫かれています。」
岩だらけの土地を切り開き、育てたリンゴでアップルパイを焼いた母、ローラ。
道なき道を切り開くその強さは、母から娘へ受け継がれていたのです。
大草原のローラのアップルパイのレシピ
味わいのキメテ
生地はほろっと 中はトロッと!
開拓時代そながら、素朴で手軽に食べられるアップルパイを目指します。
大草原のローラのアップルパイの材料
パイ生地
- 強力粉 125g
- 薄力粉 125g
- 塩 5g
- 冷水 125g
- バター 225g
- 強力粉(打ち粉) 適量
詰め物
- リンゴ(紅玉)2コ(約250g程度)
- ブラウンシュガー100g
- レモン果汁15ml
- シナモンパウダー少量(お好み)
- クローブパウダー少量(お好み)
- ナツメグパウダー少量(お好み)
大草原のローラのアップルパイの作り方
生地を作る
かまどのオキテ①ころころバターでほろほろ生地に!
- サイコロ状に切ったバターを小麦粉に加える。 バターをなるべく崩さない。サイコロをほぐしながら、一つ一つに粉をまぶすようにする。
- 塩を加えた冷水を一気に加える。
- 何度かバターを軽く持ち上げて、粉全体に水を吸わせる。
- 牛分が粉に行き渡ったら、土台に全て移す。
- 土台の上で、手で軽くまとめる。 ※横でまとめて上からキュッと押す。
- 綿棒で伸ばす。 伸ばしてもかなりボロボロのグズグズですが、大丈夫です。
- 台にくっついている生地の部分をヘラなどできれいに取って、三つ折りにする。
- 綿棒で伸ばす。
- この、畳んで伸ばし、畳んで伸ばし、を繰り返す。 ゴロゴロしていたバターが良い感じに生地に散らばる。それが焼きあがった時に縦にも横にも層ができて、ほろほろとした独特のパイ生地が出来上がります。
- 透明な袋に入れて冷蔵庫で約1時間冷やす。
- 畳んで伸ばして休ませてを3回繰り返す。
- 打ち粉をふって生地を30cm四方に伸ばす。
- 10cm四方の正方形に包丁で切る。
- 生地はこれで完成です。
詰め物の作り方
かまどのオキテ②薄切りでとろーり!
- リンゴの皮を剥いて、くし形に16等分にして、芯と種の部分を取り除く。
- 16等分したリンゴをさらに薄切りにする。 ※薄切りにしたほうが煮汁がたっぷり出ます。
- 薄切りにしたリンゴを全て鍋に入れる。
- 鍋にキビ糖とレモン果汁を加えて、ヘラなどでさっくりと混ぜる。
- 弱火で煮詰める。
- リンゴから出た水分が完全になくなる手前で火を止める。
- お好みでシナモンパウダー、クローブパウダー、ナツメグパウダーを加える。
- バットにあけて、薄く広げて冷ます。
- 粗熱が取れたらボウルに移す。
仕上げ
- 四角い生地の真ん中に、大さじ一杯分の中身を乗せる。
- 縁のところに水を塗って、三角形になるように二つ折りにする。折り込む際に余分な空気を入れないようにする。
- かまどのオキテ③リンゴのキワを押して押して! 中身と生地の際を指でギュッと押す。生地の間に隙間ができないようにする。空気が入っていると、焼いている時に膨張して生地が剥がれて中身が飛び出してしまうことがあるので注意。
- フォークで縁に模様をつける。
- 詰め物が入っている部分とフォークで模様をつけた部分の数箇所をナイフで刺して、空気穴を作る。
- オーブンを190℃にして45分焼く。
- ぷっくり膨らんで焼き上がれば完成。
こんがり焼けたほろほろの生地。
小さな三角形も可愛いアップルパイ。
中はとろっと甘酸っぱくって、香料の聞いたリンゴが最高です。
行楽の季節にもぴったり!
お弁当箱に忍ばせて、いろいろな場所で楽しんで。
ヘンゼル(瀬戸康史さん)のラストコメント
「今日のグレーテルのかまど、いかがでしたか?
アップルパイは温かい母の味、というだけではなく、新しい土地を開拓していった魂みたいなものや、本当にいろいろなものが詰まっていたんですね。
それではまた、このキッチンでお目にかかりましょう。
じゃちょっと失礼して。」
まとめ
アップルパイは丸いパイの形とばかり思っていましたが、お弁当に入るくらいの小さい三角パイもあるんですね。
そう言えば、某○ックの三角チョコパイも一時期話題になりましたが、一口サイズにすることによって、手軽感が増しますね。
作る工程は、パイ生地を作るのが少し手が込んでいましたが、行楽のお供として、ぜひ作って出かけてみてはいかがでしょうか。
次回は、オリンピック2大会連続でメダルを獲得したマラソンランナー、有森裕子さん。
その原動力となったのはチーズケーキ。
「有森裕子のチーズケーキ」です。
お楽しみに!
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