2019年8月スタートの趣味どき火曜日シリーズは「京都・江戸 魔界めぐり」です。都市の成り立ちや歴史を、魔物のパワーを切り口に探訪する全8回です。
8月6日放送の第1回目は京都編猿 都の鬼門を守る。日吉大社、赤山禅院、幸神社、京都御所です。
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趣味どき 第1回 魔界めぐり「猿 都の鬼門を守る」基本情報
放送日
本放送:2019年8月6日(火) 夜9:30~9:55 NHKEテレ
再放送:2019年8月13日(火) 午前11:30~11:55 NHKEテレ
出演者
講師 佐々木高弘先生
京都先端科学大学 人文学部教授
妖怪文化や歴史地理学を大学で教える専門家。京都の歴史と魔界の関わりを研究しています。
金子貴俊
山崎怜奈(乃木坂46)
【プロフィール】
- 生年月日 1997年5月21日
- 血液型 B型
- 星座 ふたご座
- 身長 164cm
乃木坂46随一の歴女として知られ、大河ドラマや歴史小説が大好き。好きな偉人は坂本龍馬。ひかりTVチャンネルで自身の冠番組「乃木坂46山崎怜奈 歴史のじかん」という番組でMCを務める。毎週木曜日21時より配信中。
れな歴第13回配信、ご視聴ありがとうございました!
よろしければ番組の感想は#歴史のじかん
か#れな歴
をつけて呟いて下さい!次回のテーマは『忍者』!
あなたは本当の「忍者」を知らない!
リアル忍者が番組に登場?!お楽しみに!#歴史のじかん#山崎怜奈#れな歴 pic.twitter.com/4v0aeLJJnE— 乃木坂46山崎怜奈 歴史のじかん公式 (@rena_rekishi) August 1, 2019
日吉大社禰宜(ねぎ)…矢頭英征
赤山禅院執事…植野圓俊
語り 松元真一郎
ザ・ユニバース所属のフリーアナウンサー
番組内容
都に襲いかかる“魔物”と闘う猿がいた!京都の町の北東にそびえる比叡山。ふもとの大津・日吉大社、洛北・赤山禅院では、その名もズバリ「神猿(まさる)」の姿が!京都御所の「猿が辻」、幸神社では烏帽子(えぼし)姿の神猿も!神猿は、京都の鬼門に当たる方角で、どんな役割を果たすのか?魔物と闘う都の防衛策をめぐる京都編。1回目は、都を鬼門から守る、猿のマジカルパワーに迫る!旅人:金子貴俊、山崎怜奈(乃木坂46)
引用元:tv.yahoo.co.jp
比叡山に抱かれるいにしえの都、京都。
歴史の裏側。その向こう側には知られざる世界が・・・。
鬼、魔界、妖怪、怨霊。目には見えないあやかしたち跋扈する闇の世界。
振り返ればそこにも・・・。
知られざる京都の裏側を案内します。
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京都・江戸魔界めぐり 魔物と戦う!都の防衛策①
魔界の入り口 鬼門とは?
京都・平安京から見ると、比叡山は鬼門。鬼門とは北東方向を指し、鬼が入ってくるルートのことです。
~怜奈の歴女メモ~
794年に平安京遷都。
「鳴くよ うぐいす 平安京」
明治の遷都まで1000年以上も続いた都。
桓武天皇が造営した平安京。
もし、鬼門から魔物が襲ってきたとしたら、どうやって都を守るのか。
実はある動物が都を守り続けたのです。
魔物と戦ったのは身近な動物。その正体は?
由緒ある京都の神社や寺をめぐり、秘められた動物を探す京都の裏散歩。
探せば次々と見つかります。
その動物とは、猿。
一体、なぜ猿なのでしょうか。小さな動物「猿」が魔物から都をどう守ったのでしょうか。
その謎に迫ります。
猿、都の鬼門を守る
日吉大社
佐々木先生にまず案内されたのは、滋賀県大津市。比叡山の麓にある、2100年の歴史を持つ山王総本宮 日吉大社です。
清々しい参道を上ると鳥居が見えてきます。
この鳥居は山王鳥居という鳥居です。この鳥居は、一番上に屋根のようなものが乗っていて、少し変わった形をしています。
~怜奈の歴女メモ~
山王鳥居
仏教と神道の結びつきをあらわす。
日吉大社は比叡山の守護神で、延暦寺や仏教を守る神が祀られています。そのため、山の形をしたような鳥居で、比叡山をイメージしています。
「山王信仰」は神道と仏教が結びついて生まれました。その象徴として表したものが山王鳥居なのです。祀られている神様は、比叡山の神「東本宮御祭神 大山咋神(オオヤマクイノカミ)」です。以下の東本宮に祀られています。
猿はいったいどこに?
比叡山の手水でお清めを済ませて、境内へ歩いていきます。
境内を西へ進むと、立派な楼門があります。
西本宮楼門です。この楼門に猿がいます。どこにいるか分かりますか?
一行は双眼鏡で探してみました。
実は、双眼鏡は魔界巡りには欠かせない物だそうです。
さっそく、山崎さんが見つけました。
屋根を支える棟の端に猿がいるのが分かりますか?
しかも一匹だけではなく、4隅に1匹ずつ計4匹います。
~怜奈の歴女メモ~
お猿さんといえば、日光東照宮の三猿
見ざる 言わざる 聞かざる
あの三猿とは違って、何かをささえているようなポーズをしている、と山崎さん。
猿はこの日吉大社の守護神なので、屋根を支えているポーズで仏教を支えているイメージなのです。この猿は、棟木を支えていることから棟持ち猿(むなもちざる)と呼ばれています。
なぜ猿が鬼から守っている?
十二支の干支の動物は、実は方角も司っています。
方角を表す動物でいうと、鬼門である北東は丑と寅。1文字で表すと「艮(うしとら)」この鬼門に対する方角は、南西の申と未。鬼門の艮に勝つには、南西の「坤(ひつじさる)」を使うのです。敵の魔物は見えないものですので、物理的に戦うのではなく、陰陽五行説などでいうところの陰には陽で対抗する、こういった魔術的な方法で戦う必要があるのです。
こうして、猿に守護神となってもらい、守ってもらってきたのです。
比叡山には実際の猿もいる!
比叡山は、猿が暮らす自然豊かな「霊峰」。日吉大社にも実際の猿が住んでいます。
日吉大社禰宜(ねぎ)矢頭英征さんに猿を紹介してもらいました。
この檻の中にいます。
神猿と書いて「まさる」と読みます。「魔が去る」「何よりも勝る」という言葉にもかけた呼び方で、神の使いなのです。
矢頭さんによると、お猿さんが実は比叡山にはもともと多く住んでいて、猿は神の山にすむ動物だとされていて、古くから神と縁がある動物と言われていたのです。
神猿にまつわる不思議なお話
矢頭さんが一番最初にお勤めをした日に、お猿さんが50匹ほど山から降りてきてお迎えしてくれたそうです。矢頭さんは他にも3人は聞いているそうで、常に守られている感覚でその光景を今でもよく覚えているそうです。
日吉大社の御朱印
神社巡りのお楽しみの一つに「御朱印」があります。山崎さんと金子さんはマイ御朱印帳を持参。山崎さんは2冊目で、金子さんは3冊目だそうです。さっそく押してもらいました。
このような感じのデザインです。
神猿のスタンプが押してありますね。
さらに神猿のおみくじにも挑戦。
山崎さんは小吉。金子さんはなんと大吉でした!
「楽しき旅になる」とのこと。番組として幸先いいですね。
これで日吉大社編は終了です。
赤山禅院
一行が次に案内されたのは京都左京区。鬼門を守る2つ目の神猿はこけむす参道の先にある寺。
比叡山延暦寺の別院である「赤山禅院(せきざんぜんいん)」です。888年に創建されました。
お寺ですが、鳥居があって神社のようでもある、陰陽師が関係するような佇まいです。
入り口には仏教で使う数珠が門となっています。
その数珠をくぐった先の本殿に祀られているのは、陰陽道の神様の赤山大明神(中国では泰山府君:たいざんふくんと呼ばれています。)です。
神猿はどこに?
山崎さんと金子さんは猿を探してあたりを見回してみました。
すると、いました!本殿の屋根の上です!
何かを手に持っています。
お寺の執事である植野さんに伺いました。
「左手に持っているのは神楽鈴で、右手に持っているのは御幣です。」とのことです。
神楽鈴とはお神楽を舞うときにシャンシャン鳴らす鈴で邪気をはらい、御幣は神が降りてくるときの依り代となります。
神猿は見張り番として、異変が起きたときに神楽鈴を鳴らし御幣を掲げます。すると神が降りてきて、魔物を払うのです。確かに、十二支を見渡せば手を使える猿にしか出来ない役割ですね。
皇城表鬼門
本殿に掲げてある木札に「皇城表鬼門」とあります。
皇城とは平安京のことを指します。鬼が入ってくるのをこの門で防いでいるのです。
鬼とは?
ところで、鬼と聞くとどんな姿を思い浮かべますか?
赤鬼、青鬼、など怖い顔をしたイメージでしょう。
実は、艮の方角からくるので牛と虎の合成なのです。
牛の角が生えていたり、
虎の牙が生えていたり、虎柄の着物を着ていたりします。
つまり、牛と虎を合わせてできたイメージ。
言われてみれば、なるほどですね。
幸神社
神猿が守る2つの砦をもってしても守り切れず、都に侵入するという魔物。
3つめの神猿は京都御所すぐそばの神社に祀られています。
京都上京区の幸神社(さいのかみのやしろ)です。
平安京が遷都したあとに、桓武天皇が創建したと言われています。
主祭神は猿田彦大御神(サルタヒコノオオカミ)です。本殿には菊紋があります。
~怜奈の歴女メモ~
菊の御紋
天皇家のシンボル
菊花紋章は天皇家のモチーフです。つまり、天皇家ゆかりの建物であるということで、御所に通ずるものだということです。
幸神社の神猿はどこに?
肝心の神猿は境内の奥に祀られています。
御幣を手に抱えています。また、烏帽子を身につけています。天皇家の近くということで、神猿も正装しているのです。
この神猿があるのが境内の中なので、なかなか人目にはつきにくいところです。本殿の塀のすき間からなんとか見える感じです。
また、この神猿は参拝客に背を向けている感じですが、実は鬼門のほうを見ているのです。各地の神猿同士で何かあれば連絡を取り合って、大事に備えています。
京都御所
続いて一行は京都御所へやってきました。
御所の中にも神猿がいます。
京都御所の北東の角。その名も猿ケ辻。
塀の角を切り取った形をしているのは、鬼門を封じる「鬼門封じ」と呼ばれる作り。その塀の屋根の三角の部分に神猿がいます。
長い烏帽子を被って、御幣を担いでいる神猿が分かりますか?長い烏帽子は位が高い証です。
今回の旅では、神猿を探して「日吉大社」「赤山禅院」「幸神社」「京都御所」を巡りました。それは地図で見ると、鬼門と御所を結ぶ防衛ラインなのです。
全ては御所を中心とする都へ魔物が侵入するのを防ぐために配置されています。
まとめ
突然多くの人が死ぬ。
現代であれば、医学やその他の科学で解明できることも、昔は「鬼が、神が、怒っている」と考えるのです。そこで様々な方策で魔物の侵入を防ごうとしてきました。
単純に観光地をめぐるのではなく、古代の人たちの気持ちが分かり、古代の人たちがどういうふうに世界を見ていたのかが分かります。それが魔界に注目する面白さです。
自然を畏れ敬う心が、千年の都を築き上げたのかもしれません。
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