2018年10月スタートの趣味どき水曜放送シリーズは「おとなの歩き旅 秋」と題して、この秋訪ねてみたい山城、低山、朝市・陶器市の町、古街道の歩き方を紹介するシリーズ全9回です。11月7日放送の6回目は茨城県笠間市です。江戸期から水がめやつぼなどの生活雑器の生産が盛んな笠間。各地の陶器市の情報も紹介します。
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趣味どき おとなの歩き旅 秋 第6回 陶器市の立つ町の歩き方 茨城・笠間
放送日:2018年11月7日(水)
放送時間:夜9:30~9:55 NHKEテレ
再放送:2018年11月8日(木) 午前10:15~10:40 NHK総合
再放送:2018年11月14日(水) 午前11:30~11:55 NHKEテレ
出演者
加藤紀子
発見を楽しみたい。
ユージ
ゆったり歩き旅始めたい。
ナレーター 龍田直樹(声優)
旅行ジャーナリスト…津田令子
全国各地の町歩きの楽しさを通して、旅の魅力を発信してきました。
笠間焼協同組合理事長…大津廣司さん
大津晃窯
茨城県笠間市手越68
笠間焼窯元…奥田達雄さん
奥田製陶所
茨城県笠間市下市毛45
番組内容
茨城の山に囲まれた笠間市は、焼き物に適した粘土質の土が採れることで知られる。茶色の地に「黒流し」と呼ばれる真っ黒な釉薬がかけられた昔ながらの水がめは、笠間焼の定番。その他にも、鶏の水のみ用の容器や日常の生活に欠かせない道具を古くから生産してきた。そうした技術を学ぼうと全国から若い職人たちが笠間に学びに来る。今や自由な作風が特徴だ。地元のお稲荷さんの名物や町の歴史にも触れる旅。各地の陶器市の情報も。
引用元:tv.yahoo.co.jp
【今夜9:30 おとなの歩き旅・秋】
茨城県笠間は江戸期から水がめやつぼなどの生活雑器の生産が盛ん。
自由な作風の窯元巡りや町の歴史を探訪。
手作りの焼き物の魅力を見つけよう!「#趣味どきっ!」 #Eテレ
11月7日(水)午後9:30https://t.co/HAfdl8EcZU— NHK Eテレ編集部 (@nhk_Etele) 2018年11月7日
今日の歩き旅の舞台は、古くから焼き物の町として知られる茨城県笠間市。
この町で年に4回開かれる陶器市”陶炎祭(ひまつり)”には、多きときには200軒以上の店が並び、一度では回りきれないほどのたくさんの作品に出会えます。
今回は陶器市が立つ焼き物の街を歩きます。
昔ながらの生活雑器。
江戸時代から伝わる登り窯。
自然の炎が作り出す世界に一つしかない模様の美しさを堪能。
笠間焼の器を使うカフェのランチプレート。
笠間を歩きながら、焼き物の町の楽しみ方をご紹介。
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焼き物の町 笠間市
加藤紀子さんとユージさんを案内してくれるのは、前回に引き続き旅行ジャーナリストの津田令子さん。
笠間焼とは
3人は笠間芸術の森公園イベント広場にやってきました。
ここで行われている陶炎祭から始まりです。
まず、この広場の道や建物の一部が笠間焼なんだそうです。
道に敷かれたタイルや建物の壁など、赤っぽい部分が全て笠間焼です。
陶器や茶器だけではない、いろいろな笠間焼があるそうです。
窯元
市内には、およそ100軒の笠間焼を製造する窯元があります。
次に津田さんが案内したのは、「大津晃窯」。およそ150年続く老舗の窯元です。
大津晃窯
茨城県笠間市手越68
笠間の町では、工房を見学させてもらえる窯もあります。
早速、中を見学させてらもいました。
するとこの窯の4代目の大津廣司さんがやってきました。
この道45年の笠間焼を知り尽くす大津さんにお話を伺います。
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焼き物の街を楽しむポイント①焼き物の基本を知る
どういうものが「笠間焼」なのでしょうか。
大津さんによると、「笠間の土にこだわって作るのが本来の笠間焼」とのことです。
笠間焼は地元で取れる粘土でつくられるのが特徴。笠間の土は、花こう岩が風化して体積してできた「笠間粘土」と呼ばれ、非常にきめの細かい土でろくろ物に最適だそうです。したがって、大きいものも作ることができるのだそうです。
笠間焼の中でもよく知られるのが水瓶。
レストランの玄関などに傘置きとしておいてあるような、とても大きいものです。高さは大人の足の膝くらいまであります。
茶色に黒く垂れた模様が伝統的なデザインで、「黒流し」というそうです。
一般的な焼き物派の手順
- 粘土で形を作り、一旦低温で素焼きする。 ※このままでは水が染み込んで割れやすい状態。
- 灰や粘土・石などをすり潰した釉薬(ゆうやく)をかけて焼く。 ※こうすると水を通さず、耐久性のある焼き物に仕上がる。
笠間焼の場合、釉薬から色がついていて、赤い釉薬が黒、カーキー色っぽい釉薬が茶色になるそうです。釉薬には焼くと、含まれる物質同士が科学反応を起こして、色が変わるのです。
ちなみに、灰色の釉薬は銅釉と呼ばれていて、焼き方で色が変わるそうです。酸素がある状態で普通に焼くと青や緑、酸素が少ない状態で不完全燃焼で焼くと赤や紫になります。
釉薬焼き方でさまざまな表現ができるのも、焼き物の大きな魅力。
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焼き物の町を楽しむポイント②焼き物の歴史を知る
大津晃窯には、展示コーナーもあります。
展示されていたのは、昔ながらの生活雑器です。
尿瓶、湯たんぽ、鶏の水飲み器など変わった形のものもあり、なかなかおもしろいです。
笠間焼の始まりは江戸時代の中期です。
幕末には笠間藩の後押しにより、水瓶など大型の容器が大量に作られました。
プラスティックのない時代、多くの生活に必要な容器は陶器で作られたのです。
次は、多くの窯元が立ち並ぶ通りを歩きます。
ここで更に町の歴史に触れます。
奥田製陶所
次に津田さんが案内したのは、「奥田製陶所」です。
ここは江戸時代から続く窯元です。
迎えてくださったのは、4代目奥田達雄さん。
伝統を受け継ぐ窯
窯の奥に案内してもらいました。そこには、伝統を受け継ぐ窯がありました!
昔から焼いている「登り窯」というタイプだそうです。江戸時代中期から広まった伝統の窯です。薪を大量にくべて3日以上かけて陶器を焼き上げます。
ガスや電気での焼き方とは全然違うそうです。
この登り窯で焼くとどんな陶器になるのでしょうか。
この窯では、釉薬をかけずに焼くのですが、灰や火で色が赤く出る陶器で、独特の模様が出ます。
薪から出る炎で焼き色に変化が出るのです。炎の辺り具合によっってある程度の計算で模様を出せるようですが、まったく同じものは作れません。それぞれが唯一の陶器です。
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焼き物の町を楽しむポイント③焼き物のいまに触れる
実は、津田さんが奥田製陶所に案内したのは、もう一つ理由がありました。
焼き物はろくろを回すだけではありません。
「笠間陶芸修行工房 nido」に案内してもらいました
【#笠間陶芸修業工房「スタジオ nido」開工式】
陶芸大学校卒業生を対象として、#陶芸家 を育成する施設です。この場所から陶芸家として巣立っていくという意味を込めて、イタリア語で“巣”を意味するnido(ニド)と名付けられました。一期生の皆さん、頑張ってください。#陶芸 #笠間 #奥田製陶所 pic.twitter.com/T9aKxEVjvb— 茨城県笠間市 (@ibaraki_kasama) 2018年4月5日
①ひも作り
粘土を紐状に重ねて形を作りながら積み上げていく手法は縄文時代からあります。
②陶彫
大型で、動物を模して作られていました。
番組ではイノシシをモチーフにした山の神が紹介されていました。
③繊細な絵付け
素焼きした陶器のお皿に、繊細で可愛らしい絵付けを施します。
共通するのは、すべて笠間の土を使うということだけ。
あとはそれぞれ自由な発想で作っているようです。
④笠間陶芸大学校
1950年に設立された笠間陶芸大学校は、陶芸を学びための学校。
全国から生徒が集まり、単に陶器にとどまらず、様々なジャンルで活躍する陶芸家を輩出しています。
若手作家により、笠間の土を使ったオリジナルな作品が生まれます。
これも現代の笠間焼きの特徴の一つです。
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焼き物の町を楽しむポイント④歴史を感じる場所を訪ねる
古いものを見ていくのも旅の楽しみです。
門前町である笠間を歩いてみると、古くから街が栄えた歴史を感じさせる建物が多く残っていました。
笠間稲荷神社
続いて訪れたのは笠間稲荷神社です。
651年に創建され、古い歴史を持つ神社で、日本三大稲荷のひとつと言われています。
殖産興業の神様として、焼き物の町を静かに見守ってきました。
このご神木は「くるみの木」。
くるみの林に神様が祭られていたことから、笠間稲荷神社はまたの名を胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)とも呼ばれています。
そんな笠間稲荷神社の周囲には、くるみにまつわる名物もあります。
甘じょっぱいいなり寿司は、中にくるみが入っています。
その土地ゆかりの名物をいただくのも旅の楽しみです。
焼き物の町を楽しむポイント⑤料理店で出会う器たち
続いて3人が向かったのが、笠間芸術の森公園近くのカフェ、「カフェワスガゼン笠間店」。
カフェワスガゼン笠間店
茨城県笠間市笠間2501-2
笠間焼の器を使っておいしいお料理がいただけるお店です。
皿だけでなく、茶碗や箸置きまで全て笠間焼です。
それぞれの美味しさを、器がより美味しくしてくれている、と言う感じですね。
地元の食材を、地元で焼かれた器でいただく。これも陶器の町で味わえる楽しみの一つです。
焼き物の町を楽しむポイント⑥お気に入りの一品を見つけよう
ギャラリーが立ち並ぶ通りにある、回廊風のギャラリー「回廊ギャラリー門」にやってきました。これまでのお勉強を活かして、お気に入りの器を見つけてみよう、ということに。
回廊ギャラリー門
茨城県笠間市笠間2230−1
ギャラリーの中は所狭しと笠間焼きの作品べられています。
こちらでは、若手からベテランまで常時約80名の作品が見られるようになっています。
店長の羽石公子さんに案内していただきました。
笠間は自由な気風が特徴なので、作家の数だけ特徴があるそうです。
今日一日見てきたことを思い出しながら、お気に入りの一品を選んでみましょう。
手にとって感触を確かめます。
笠間焼はとても自由で、伝統と言いつつも、ほぼ新しい、というところが面白いですね。
笠間では、年明けに60件ほどの店を連ねる陶器市が開かれます。
個性豊かな店と特有の自由な技法の焼き物が見どころです。
全国の陶器市
笠間以外にも全国各地で陶器市が開かれています。
- 滋賀・信楽陶器まつり 天平24年(742年)に始まったと伝わり、たぬきの置物が有名ですが、その他にも味のある陶器が並びます。
- 岡山・備前焼きまつり 茶器で有名な岡山の備前焼。伝統的な作品から現代作家による落ち着いたデザインの焼き物まで多数が並びます。
- 沖縄・壺屋陶器まつり 沖縄で行われるのはやちむん市。やちむんとは沖縄の方言で焼き物のこと。分厚い形状の器に力強い絵柄が施されるのがやちむんの特徴です。市ではシーサーもいます。
ご近所の陶器市を訪れ、お気に入りの一品を見つけてみませんか?
趣味どき おとなの歩き旅 秋のテキスト
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